ナンピンマーチンは、取引で迷った場合に、同じ方向で新たなポジションを追加して平均取得価格を下げる手法です。新たな買い注文を入れ、取引価格を下げることで、価格が戻ってきたときに利益を出すことを言います。
ナンピンマーチンは、ポジションの平均取得価格を下げることができるため、相場が反転した時点で大きな利益をもたらす可能性があります。しかし、リスクの高い取引戦略でもあります。
ナンピン(Averaging Down)とは?
ナンピンは、価格が逆行した場合にさらに同じ方向でポジションを追加し、平均取得価格を下げる戦略です。これにより、価格が元に戻った時点で利益を得る事を目指します。相場の逆行に耐えることが求められ、損失が拡大するリスクがあります。
マーチンゲール(Martingale)とは?
マーチンゲールは、価格が逆行した場合に取引量を増やし続ける戦略です。(※下図の場合ロットを2倍、4倍、8倍…と倍々にしていく)また、連続的な逆行が続くと含み損が大幅に拡大する可能性があります。
利確までのイメージ
↓ 実際のチャートはこんな感じです
ナンピンとマーチンゲールの違い
ナンピンとマーチンゲールの主な違いは、取引の追加方法とリスク管理です。
ナンピンでは、価格が逆行した場合に同じ方向でポジションを追加しますが、その際には追加する量やタイミングをトレーダーが自由に決めることができます。一定のルールに従って取引量を増やす必要があり、慎重な取引が求められます。
ナンピンでは、相場が逆に続くと負けが膨張する可能性があるため十分な資金管理とリスク許容度の認識が必要です。
一方マーチンゲールでは、連続的な損失が続くと損失が大きくなるため、追加の資金が確保できない場合や相場の動きに対して十分な理解がない場合は、大きなリスクが生じる可能性があります。
つまり、資金が含み損に堪えられなくなるとロスカットしてしまう可能性があるということです!
ロスカットまでのイメージ
↓ 実際のチャートはこんな感じです
ナンピンとマーチンゲールは、相場の逆行時に取引を追加する戦略ですが、取引量やリスク管理のアプローチに違いがあります。どちらの戦略も潜在的なリスクを伴うため、慎重な取引とリスク管理が必須です。
トレーダーは自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切な戦略を選択することが重要です。