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FX単語帳

 

FXに関する用語を集め、分かりやすく解説しています。

理解しづらい単語があれば、こちらを辞書代わりにご活用ください。

 

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A~Z

 


 →あ
 

アービトラージ(Arbitrage)価格差を利用した「さや取り」を「アービトラージ(裁定取引)」と呼びます。例えば、「現物市場で取引されている為替レート」と、「先物市場で取引されている為替レート」の、ギャップ(Gap)を利用して利益を出す手法です。

 

アイザーウェイEither way )ビッド(bid)とオファー(offer)が同じレートという意味。「チョイス(choice)」ともいいます。

 

相対取引 外国為替市場では、株式市場のように「特定の場所」での取引は行なわれません。いわゆる取引所を介さずに、金融機関など当事者同士が、売り手と買い手となり、相対(一対一)で交渉し、値段、数量、決済方法などの売買内容を決定する取引方法のことを、相対取引といいます。
 

アウトライト(Outright)直物為替や先物為替の売買を単体で行うこと。

 

アゲインイスト(Against)保有しているポジションに損失が出ている状態。利益が出ている状態はフェイバー(Favor)という。

 

アシスタントディーラーディーラーの補助をする人のことを指します。ディーラーは、自分の判断で売買を行なう権限が与えられているのに対し、アシスタントディーラーの場合は、自己の判断ではなく、サポートをしているディーラーの判断に従って取引を行ないます。一般的には、アシスタントディーラーとして、経験を積んでから、ディーラーになります。

 

アスクプライスを提示する側(当社)の売り値のこと。オファーと意味は同じです。提示された側(お客様)はそのプライスで買うことになります。※⇔ビッド

 

アセット(Asset)資産

 

アセットアプローチ(Asset Approach)外国為替相場の決定理論の1つ。ケインズ派の資産動機選択説で、二国間の利子率の高低によって為替レートが決定されるという理論。

 

アナリスト(Analyst)個別の株価や相場全体の動きを分析し、運用者に対して情報を提供する人のことをいいます。大きく分けると、チャート分析などテクニカル要因を活用する人(テクニカルアナリスト)と、経済統計や経営実態などファンダメンタル要因を元に分析する人(ファンダメンタルアナリスト)がいます。

 

アノマリー(Anomaly)理論では説明のつかない相場の変動。

 

 

アベレージ・コスト(Average Cost)同一銘柄のポジションを複数にわたって保有している場合の、その平均の持ち値のことを指します。

 

アマウント(Amount)「取引量」「取引単位」を指します。

 
 →い
 
イールド・カーブ(Yield curve):利回り曲線。主に国債の利回り(金利)と償還期間との相関性を示す曲線。
 
委託介入:当該国の中央銀行が他国の中央銀行に市場介入を代行してもらうこと。
 
1本:100万ドルのことを指し、インターバンク市場においてディーラー間で取引をする場合の最小単位となっています。
 
移動平均線(Moving Avarage):FX(外国為替取引)における移動平均線(Moving Averages)は、価格のトレンドを分析するための一般的なテクニカル分析ツールです。異なる期間の移動平均線を使用することで、短期間および長期間のトレンドを捉えることができます。一般的に、25日移動平均線(25MA)、75日移動平均線(75MA)、および200日移動平均線(200MA)のような異なる期間の平均線が使用されます。
1. 25日移動平均線(25MA):
   - 25日移動平均線は、最新の25日間の価格を平均したものです。これは比較的短期間の平均であり、価格の短期的なトレンドを確認するのに役立ちます。25MAが価格より上にある場合、短期的な上昇トレンドが示唆され、25MAが価格より下にある場合、短期的な下降トレンドが示唆されます。
2. 75日移動平均線(75MA):
   - 75日移動平均線は、最新の75日間の価格を平均したものです。これは中期的な平均であり、価格の中期的なトレンドを確認するのに使用されます。75MAが価格より上にある場合、中期的な上昇トレンドが示唆され、75MAが価格より下にある場合、中期的な下降トレンドが示唆されます。
3. 200日移動平均線(200MA):
   - 200日移動平均線は、最新の200日間の価格を平均したものです。これは長期的な平均であり、価格の長期的なトレンドを確認するのに使用されます。200MAは市場の長期的な方向性を示すことが多く、特に投資家やトレーダーにとって注目されます。200MAが価格より上にある場合、長期的な上昇トレンドが示唆され、200MAが価格より下にある場合、長期的な下降トレンドが示唆されます。
これらの移動平均線は、トレンドの方向性や転換点を特定するのに役立ち、市場のトレンドの確認やエントリーポイントの特定に利用されます。ただし、単独で使用する際には偽のシグナルを示すこともあるため、他のテクニカル分析ツールと組み合わせて使用することが一般的です。
 
イフ・ダン:新規注文と、その注文が成立してできたポジションに対する決済注文が同時に出せる注文方法で、新規注文が成立した直後、自動的に決済注文が有効となります。
例「ドル/円105.00円の指値・買い / If done110.00円の指値・売り」
 
インカムゲイン:利子・配当による収益のことを指します。これに対して、投下資本そのものの価格変動による利益(為替差益など)のことをキャピタルゲインといいます。※⇔キャピタル・ゲイン
  
インジケーター相場の動向やトレンドを分析するためのツールや指標のことを指します。これらのインジケーターは、過去の価格データに基づいて計算され、チャート上に表示されることで、トレーダーや分析者が市場の状況を判断し、取引の意思決定を支援するのに役立ちます。
 
インターバル グラフやチャートでデータを表示する際、データポイントの間隔や更新頻度を示すなど、時間の区切りや間隔を指します。 1分間インターバル、5分間インターバル、1時間インターバルなどがあり、例えば5分間隔のデータは、5分ごとにデータが更新されたことを示します。インターバルが短いほど、価格の急激な変動やトレーダー間の取引の活発さを捉えることができます。
 
インターバンク市場:銀行間外国為替市場のことです。この市場の取引参加者は金融機関、大手証券会社などです。 参加者は、直接または間接(仲介:ブローキング)に通貨を取引します。
 
インターバンクマーケット:外国為替市場という場合、東京証券取引所のような物理的な取引所ではなく、各金融機関同士が電話やコンピュータなどの通信インフラを用いて行なう取引を総称したものを指すのが普通です。この銀行間取引のことをインターバンクマーケットといいます。この市場の取引参加者は金融機関、大手証券会社などです。参加者たちは、銀行や証券会社同士で直接、通貨の取引をする場合もあれば、ブローカー(仲介業者)を経由して間接的に取引する場合もあります。現在は、ブローカー経由よりも、金融機関同士が直接、通貨を売買するダイレクト・ディーリングが主流となっています。
 
 →う
 
ウォールストリート(Wall Street)ニューヨーク・シティにある金融街のことです。NY証券取引所があり、大手の証券会社や銀行が集中しています。
 
 →え
 
円キャリートレード:低金利の円資金を借り入れて、より高い利回りが期待できる資産で運用する取引のこと。
 
円債:広義では円建て債券のことです。円建て債券には、日本政府が発行する日本国債や、日本企業が発行する普通社債、外国企業が円建てで発行する円建て外債などがありますが、狭義の円債は日本国債のことを指しています。日本国債は、JGB(Japanese Government Bond)とも呼ばれます。
 
円高:日本以外の国の通貨(米ドル、ユーロなど)に対して円の価値が上がること。たとえば、1ドル=110円から1ドル=100円になったときのことを指します。※⇔円安
 
エントリートレーダーが市場に参加して特定の通貨ペア(例えば、USD/JPYなど)で取引を始めることを意味します。市場の動向やトレーダーの戦略に従って、ロングポジション(買い)またはショートポジション(売り)を取るために行われるアクションを指します。
具体的には、以下の2つの主要な意味があります。
 
1.ポジションの建てること: トレーダーが市場に参加し、ある通貨を買う(ロングポジションを取る)か売る(ショートポジションを取る)かを決定してエントリーすることで、市場の動向に応じて利益を狙うことができます。
 
2.エントリーオーダー: トレーダーが特定の価格に達したときに自動的に取引が行われるよう指示するための注文を指すこともあります。この注文は、市場価格がトレーダーの予測した方向に動いたときに自動的にポジションを建てるために使用されます。エントリーオーダーには、指値注文(特定の価格で)や逆指値注文(特定の価格まで達したときに)などが含まれます。

 

円安:日本以外の国の通貨(米ドル、ユーロなど)に対して円の価値が下がること。たとえば、1ドル=100円から1ドル=110円になったときのことを指します。※⇔円高

 

 →お
 
オイルマネー:中東諸国が石油の輸出によって稼いだお金です。先進国の株式市場などに投資する際に、オイルマネーの流入などといわれます。需給に大きな影響を及ぼすことがあり、その動向が注目されています。
 

オージー:オーストラリアドルのニックネームです。

 

オーダー:注文のことです。注文には成行(プライスオーダー)、指値・逆指値(リミットオーダー)があります。プライスオーダーというのは、いま出されているレート(アスク・オファー、ビッド)でそのまますぐに買いたい、売りたいという場合に出します。これに対してリミットオーダーというのは、レートを自ら指定して買いたい、売りたいというときに出します。

 

オー・ティー・シー:相対取引のことです。取引所を介さない取引全般をOTCと呼びます。

 

 

オーバーシュート:相場の行き過ぎた変動のことです。

 

オーバーナイト取引:その日のうちに決済せず、翌日まで持ち越すポジションをとる取引のことをいいます。

 

押し/押し目:価格(取引レート)が上昇する場合でも、一定のリズムのもとで、軽く下落している局面があります。全体としては価格(取引レート)が上昇している場合に見られる軽い下落や現象を「押し」または「押し目」」と呼びます。英語では「押し」「押し目」のことを、“dip”と言います。英語で「押し目を拾え」は“Buy on dip.”と表現されます。

 

オシレーター系・トレンド系:テクニカル分析にはオシレーター系の方法とトレンド系の方法があります。オシレーター系の方法にはさまざまなものがありますが、共通しているのは「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を計測し、その反転を予測して逆張りをするためのサインとして用いる点です。RSI、サイコロジカルライン、ストキャスティクスなど様々なものがありますが、それらの指標は上下に振れるグラフで描かれるのが一般的です。一方トレンド系は、現在の相場の方向性を計測し、その方向に順張りをするために用いられます。移動平均線、DMIなど様々なものがあります。

 

 

オファー:通貨を売買するに際しては、一方が売値と買値を提示し、もう一方がそのプライスが妥当だと思えば、売り買いに応じます(2ウェイプライス)。オファーとは、プライスを提示する側の売値のことです。「アスク」と同じ意味で、提示された側はそのプライスで買うことになります。一方、プライスを提示する側の買値のことを、「ビッド」といいます。※⇔ビッド

 

オフショア:オフショアとは陸地から離れた沖合いという意味で、オフショア取引とは、非居住者から調達した資金を非居住者に貸し付けるなど、原則として運用・調達とも非居住者と行なう取引のことをいいます。そのように、自国の国内市場とは区分して、外国との取引のみを行なう市場を、オフショア市場といいます。

 

オプション取引:オプションとは、ある一定の商品を一定の取引期間内に一定の価格で売買する権利のことを指し、その権利には『コール・オプション(買う権利)』と『プット・オプション(売る権利)』があります。それぞれの権利に対して売買が行なわれ、これをオプション取引と言います。ある商品の価格が上昇すると予測すれば『コール・オプション』の買い、 もしくは『プット・オプション』の売りとなり、逆に価格が下落すると予測すれば 『コール・オプション』の売り、もしくは『プット・オプション』の買いを行ないます。

 

思惑 :ある相場の局面についての主観的な見解、見通し。

 

オルタナティブ投資:投資信託、譲渡性預金、株式や債券への直接の投資以外の投資のことをいいます。芸術作品や骨董収集、商品や商品を対象としたファンド、デリバティブ関連商品、為替取引、ヘッジファンド、石油やガス、貴金属、不動産などが含まれます。

 

終値:外国為替市場には、東証のような取引所はないため、取引終了時刻というわけではなく、東京市場の場合は、東京時間で夕方5時のレート、ニューヨーク市場の場合は、ニューヨーク時間で夕方5時のレートのことをいいます。ちなみにFXの場合、1日というのはニューヨーク市場の終了を基準に区切っています。※⇔始値、寄り付き

 

隠密介入:財務省・日銀が「介入」を公表しないで、隠密裏に行なうことを、俗に「隠密介入」あるいは「覆面介入」といいます。

 

 

 


 →か
 
介入:平衡操作とも呼ばれ、外国為替市場で経済実態を反映しない相場の急変動に対して中央銀行が相場を安定させるために行う為替売買。例えば日銀が相場を安定させるため円を買うことを「円買い介入」、逆に円を売ることを「円売り介入」といいます。また、1国だけで行う単独介入と複数国で行う協調介入、他の中央銀行に頼んで介入をしてもらう委託介入があります。
 
外貨準備:国の輸入代金決済や債務の支払いなど、対外支払いに充てるために準備しておく外貨のこと。財務省・日銀が外国為替市場で円買い介入を行なう場合は、この外貨準備のドルを売却して、円を購入します。また、これとは逆に、円売り介入を行なった場合には、円を売って得たドルを、外貨準備に組み入れます。ちなみに、2019年6月時点の日本の外貨準備高は約1兆3222億ドルとなっています。
 
外貨建てMMF:外貨で運用される公社債投資信託です。格付けの高い公社債や短期金融商品で運用される金融商品です。ドル建ての購入は10ドルから可能。国内では主な証券会社のほか、一部の都市銀行でも扱っている。金利に相当する部分には一律20%源泉分離課税され、為替差益は申告分離課税。外貨預金では為替差益は雑所得として課税される。
 
外国為替(Foreign Exchange):外国の通貨、あるいは異なった国の通貨を交換することです。英語では「Foreign Exchange」です。「為替レート」とは、2つの国の通貨を交換するときの比率(レート)です。
 
外国為替及び外国貿易法 (外為法):1949年に施行された対外取引に関する基本法です。1979年改正(80年施行)。1997年改正(98年施行)。98年に施行された新外為法では内外の資本取引が自由になり、あらゆる企業は外為業務を手掛けることができるようになりました。
 
外国為替市場:為替取引は基本的に相対取引ですから、お客様と当社の間で取引が行なわれれば、それも一つの「外国為替市場」を形成していると言えます。市場参加者の種類により、銀行をはじめとする金融機関中心の市場を特にインターバンク市場と呼びます。
 
外国為替特別会計:外国為替の売買などを管理する国の特別会計。円売り介入の資金は外為特会を通じ、政府短期証券(FB)の一種である外国為替資金証券(為券、償還期間3か月)の発行で調達する。介入で得たドルは外貨準備となり、外為特会の中で米国債などに替えられて運用される。
 
外国人投資家:外為法第26条第1項によって、1.非居住者である個人、2.外国法令に基づいて設立された法人その他の団体又は外国に主たる事務所を有する法人、3.本邦の会社であって1.又は2.に掲げるものが実質的に支配していると認められるもの、4.非居住者である個人が、その役員又は代表権を有する役員のいずれかの過半数を占める法人の場合は、外国投資家であると規定されています。
 
外国通貨建て:外貨で決済が行なわれるという意味です。
 
外国投信:外国の法律に基づいて、委託会社が海外で設定や運用をする外貨建ての投資信託のことをいいます。多くの外国投信は国内の投信と比べ高い運用利回りを実現できることをメリットと謳っていますが、収益が大きい可能性があれば、当然、リスクも大きくなります。また、投資した後に、円安基調であれば為替差益のメリットがありますが、円高基調になると為替差損が出るリスクがあります。
 
外債:外貨建て債券(外国債券)を指します。
 
外為ディーラー:外国為替市場で、金融機関などにおいて実際の取引をしている人たちのことをいいます。細かく分類すると、直物為替のポジションを持って売買を行なう「スポット・ディーラー」、先物為替取引を行なう「フォワード・ディーラー」、顧客を担当する「カスタマー・ディーラー」のほか、金利取引をする「デポジット・ディーラー」、金利スワップなどを担当する「スワップ・ディーラー」、オプション取引を担当する「オプション・ディーラー」などがあります。このうち、為替相場の値動きを追いかけて、売買を行ない、顧客にプライスを提示し、そのカバー・ディールを行なうのがスポット・ディーラーです。一方、カスタマー・ディーラーは、為替相場の値動きや為替相場に影響を与えるニュースなどを顧客にサービスして、為替取引の注文を取ってくる役目で、通常は独自のポジションは取りません。
 
買い持ち:外貨を買っている状態のことをいいます。買いポジションを持っているともいいます。日本の場合、対円で外貨を買っている場合であれば、「円安」(外貨高)になれば、為替差益が出ることになります。
 
買戻し:売りポジションを反対売買により決済する行為。※⇔転売
 
カウンター・パーティ(Counter Party):取引相手。インターバンク取引の場合は、相手方の銀行を指します。
 
カスタマーディーラー:外国為替市場で、金融機関などにおいて実際に取引をしている人=ディーラーのなかで、顧客を担当する人のことをいいます。
 
カバー・ディール(Cover Deal):顧客取引の反対売買をして、残高を調整するための取引のこと。
 
為替差益:為替相場の変動によって生じた利益のこと。また為替相場の変動によって生じた損失を為替差損と呼びます。
 
為替スワップ:為替取引の一種で、日本の銀行が円を担保に入れて外国銀行からドルを借り、一定期間後にドルを返すような仕組みになっている。主に貿易業者などが活用している。
 
為替相場決定理論:為替変動がどのような要因で起こるのかを分析したものです。国際収支説、購買力平価説などがあります。
 
為替手数料:銀行で外貨預金を行なったりするときには為替手数料がかかりますが、通常は為替レートの中にあらかじめ手数料が含まれています。たとえば米ドルで外貨預金をする場合、預け入れ時に1円、払い戻し時に1円、合計2円の為替手数料を負担することになります。
 
為替変動リスク:為替相場の変動により損失が発生するリスクのことを指します。
 
カントリーリスク:海外に投資したり融資したりする場合に、その対象国の信用度がどの程度あるのかを表すもの。国民一人当たりの国民所得や外貨準備、国際収支、政治の安定度などを判断基準として、その国の債務返済能力の程度を判断します。
 
 →き
 
キウィ(Kiwi):「ニュージーランド・ドル」のことを指します。
 
機関投資家:生命保険会社や銀行、信託銀行、証券会社、年金基金、ヘッジファンドなど、個人や法人から預かった資産を運用することを業務とする法人のことを指します。
 
基軸通貨(Key currency):基軸通貨として主に以下の3つの要件が挙げられます。1.国際間の貿易・資本取引に広く使用される決済通貨であること、2.各国通貨の価値基準となる基準通貨であること、3.通貨当局が対外準備資産として保有する準備通貨であること。現在は米ドルが基軸通貨とされています。
 
気配値(Level /Indication):外国為替相場で取引されているおおよそのレートのこと。
 
ギブン:インターバンク市場で使われる用語で、たとえばドル/円の取引の場合はドルを「売った」という意味になります。「ユアーズ(yours)」を使うこともあります。逆に「買った」という場合は、「マイン」といいます。
 
期末・月末要因:決算期末などが近づくとともに、株式などの売り圧力が強まることをいいます。日本企業の場合、銀行などの金融機関や一般企業では、1年間の決算を締める期末になって想定外の損失が出て困らないように、毎年、1月ごろから3月期末の株価水準を予想しながら、保有株式の評価や株式運用の成績の確定などを行なうところがあります。そのため、利益確定や損失確定のための売りがこの時期に増えてくるとされています。
 
逆ざや:投資対象の価格変動により、購入価格よりも売却価格もしくは現在の価格の方が安くなっている状態のこと。
 
逆指値:株や為替の取引で収益を上げるためには、「安く買って、高く売る」あるいは「高く売って、安く買い戻す」ということが基本です。そのために、現在のレートよりも安い値段で買う、現在のレートより高い値段で売るという「指値」注文を使います。これに対して、逆指値とは、より高い値段になれば買う、より安い値段になれば売る、という注文方法です。一見、不合理にみえますが、為替取引における一般的で重要なリスク管理方法の一つです。予想に反して相場が動く場合に備えて、一定水準以上、相場が反対方向に動いた時にはポジションを決済して損失を限定しようというときに用います。損失をなるべく抑えて取引を行なっていく上で非常に重要で、フル活用をおすすめしたい注文方法です。
 
逆張り:FXの「逆張り」は、市場が一般的な予測とは逆の方向に動くと予測し、それに対抗して取引を行う戦略です。つまり、市場が上昇すると予想されるときに売りポジションを取り、市場が下落すると予想されるときに買いポジションを取ります。逆張りはリスクが高いため、慎重に計画し、リスク管理が重要です。
例)急上昇があったので逆張り(ショート=売り)でエントリーした
 
キャップ:相場がある一定の水準で変動しているときの上限の水準。
 
キャピタル・ゲイン(Capital Gain):債券や株式、通貨、不動産など、資産価格の上昇により生じた利益のこと。※⇔インカムゲイン
 
キャピタル・ロスCapital Loss):有価証券などの資産価格の値下がりによる損失のこと。
 
キャリートレード:低金利の資金を借り入れて、より金利の高い資産で運用する投資手法のことです。たとえば、「円ローンを組んで、巨額の円資金を借り入れ、その円資金でドルを買い、ドル転した資金で米国国債を購入する」ようなやり方です。この場合、円金利はドル金利に比べて安いので、米国国債の金利が高い分だけ、金利差を収益にできることになります。FX(外国為替保証金取引)のドル/円取引において、レバレッジをかけてドルを買い、スワップポイントを得るというのも一種のキャリートレードのようなものですが、為替レートの変動によっては差損が出る可能性もあることに注意が必要です。
 
キャンドル:カナダ・ドルのことをいいます。
 
協調介入(Coordinated Intervention):各国の中央銀行が共同して行う介入。
 
キリ番:特定の価格やレートが整数や特定の数字になる瞬間を指します。例えば、特定の通貨ペアの価格が1.1000から1.1001に上がる瞬間などが「キリ番」にあたります。この数字は市場参加者にとって心理的な意味を持ち、注目されることがあります。
 
金融政策(Monetary policy):政策金利を上げたり(利上げ)、下げたり(利下げ)をして調整し、それによって経済の安定的な成長を目指すこと。金融政策は各国の中央銀行がそれを行う権限を有しております。
 
 →く
 
クウォートQuote):為替レートを提示することをいいます。その際には、この値段で買いますという「買値」とこの値段で売りますという「売値」の両方を同時に相手方に提示します(ツーウェイ・クォート)。
 
口先介入:実際に通貨の売買を通じて市場介入を行うのではなく、政府首脳や金融当局者が発言によって相場を意図する方向に動かそうとする行為。
 
クロス取引(Cross Trade):米ドルを介さない為替取引のことです。ユーロクロスと言えば、ユーロを中心にした取引 (「ユーロ・円」や「ユーロ・ポンド」など)を意味し、円クロスといえば円を絡めた取引(「ユーロ・円」や「ポンド・円」、「スイスフラン・円」など)を意味します。
 
 →け
 
経済成長率(Economic Growth Rate):景況がどれだけ上向いたかの割合。多くの場合、GDPの成長率が経済成長率のバロメーターとして扱われております。
 
経常収支(Current Balance):ある国が外国との経済取引で生じた収支。貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支で構成される。
 
ケーブル(Cable):英国ポンド(ブリティッシュ・ポンド/GBP)のこと。まだ為替市場が全世界連動でなく、ロンドン市場とニューヨーク市場がそれぞれ全く異なった値動きをしていた時代に、大西洋の海底ケーブル経由の電話回線を利用して、両市場間で「アービトラージ(裁定取引)」が頻繁に行なわれていたことからこのニックネームが定着した…という説がありますが、実際のところその語源については定かではありません。
 
現受け・現渡し:現受けは、FX(外国為替保証金取引)などにおいて、買いポジションをもっている外貨を差金決済するのではなく、外貨でそのまま引き出すことをいいます。一方、現渡しは、売りポジションを持っている外貨を相手方に渡し、その対価を受け取る取引を現渡しといいます。
 
 →こ
 
好材料:相場は様々な要因で動きますが、その変動原因や変動要因となるデータや出来事などを材料といいます。そのうち、相場が上がる要因のことを好材料といいます。逆に相場が下がる要因は悪材料といわれます。外国為替相場の場合、各国の経済指標、金利、株価、紛争、要人の発言、国際紛争、自然災害などが材料となりますが、好材料となるか悪材料となるかはその時々の相場環境にも影響されますから、注意が必要です。
 
購買力平価:自国通貨と外国通貨で同じものを購入できる比率によって為替レートを決定するという考え方のことです。たとえば、世界共通の商品であるマクドナルドのハンバーガーを、それぞれの国で同じ程度の負担で購入できる比率に為替レートは調整されるべきであるといった考え方があります。
 
購買力平価説(Purchasing-Power-Parity Theory):為替レートは自国通貨と外国通貨の購買力の比率によって決定されるという為替相場決定理論のひとつ(為替レートの決定要因を説明する概念のひとつ)。
 
ゴールデンクロス・デッドクロス:2本の移動平均線を使うテクニカル分析において、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けることをゴールデンクロス、逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けることをデッドクロスといいます。ゴールデンクロスの場合は、「より直近の価格傾向が上向きに転じた」とみられるために買いポジションを取り、デッドクロスの場合は、「より直近の価格傾向が下向きに転じた」とみられるために売りポジションを取るのが一般的です。ただし、移動平均線の期間の取り方によっては、クロスする時期と実際の値動きにズレが生じるため、うまくいかないことがありますから、注意が必要です。
 
国際開発協会(IDA/International Development Association):世界銀行グループのひとつ、特に貧しい途上国に対して、長期・無利子(手数料のみ)の融資を行っています。その活動は、主に加盟国からの出資により支えられています。
 
国際金融公社(IFC/International Finance Corporation):世界銀行グループのひとつ、途上国の民間企業に対して、融資・出資を行っています。その資金は、主に世界の主要市場において調達されています。金融市場および金融機関の育成も支援しています。
 
国際収支(International Balance of Payment):国際収支は1年間の国際取引の受け取りと支払いの勘定の記録である。国際収支は大きく経常収支と資本収支で大別できます。
経常収支(貿易・サービス収支、所得収支、経常移転収支)、資本収支(投資収支)。
 
国際通貨基金(IMF/International Monetary Fund):通貨と為替相場の安定化を目的とした国際連合の専門機関。1944年のブレトン・ウッズ協定により、国際復興開発銀行と共に1946年3月に29ヶ国で創設されました。IMFの主な業務は、加盟国の出資金を原資として国際収支が悪化した国に融資を行うことです。
 
国際復興開発銀行(International Bank for Reconstruction and Development):世界銀行グループのひとつ、途上国一般に対して、準商業ベースの融資を行っています。その資金は、加盟国からの出資に加え世界の主要市場において調達されています。 日本で発売される世銀債の大半はこのIBRDが発行したものです。格付は最高格付であるAAA/Aaaです。
 
5・10日要因:たとえば、石油会社が石油を輸入した場合、その取引先に対し、契約時に取り決めた決済日にドルを支払うことになります。一般には5・10日の区切りがつく日が決済日になることが多く、そのため、5・10日には決済用のドルが不足することがあります。こうした場合、「5・10日要因により、ドル買い需要が多い」などといわれたりします。
 
コスト(Cost):持っているポジションの平均原価(持ち値)のことをいいます。持ち値がよいことは収益に直結するほか、少しの押し目で振り落とされずに済むなど、取引全体を有利に進めることができるという意味でも重要なことです。
 
固定相場制:為替相場を一定の範囲内に固定する制度のことをいいます。一般に、為替レートの変動により経済が不安定になってしまうような、経済的基盤の弱い国では、固定相場制を取っています。通常は貿易で強い結びつきのある国の通貨に連動させる(ペッグ制)ことが多く、為替レートの変動の影響を受けずに、貿易を行なうことができます。また、特定の国ではなく、複数の通貨の平均値に連動させる「バスケット制」をとる場合もあります。
 
コンファーム(Confirm):為替取引で取引内容を確認すること。
 

 →さ
 
裁定取引(Arbitrage):「アービトラージ」「さや取り」ともいい、割安のものを買い、割高のものを売ることにより、全体の上下動の影響を極力排除しながら収益を挙げる手法をいいます。例えば、株価指数の先物と現物うち、高いほうを売って、安いほうを買うという方法など、異なる市場間で金利差、価格差、直先差を利用する手法のことです。
 
差金決済(Settlement on balance):現物の受渡しを伴わない、差金の授受による反対売買を言います。
 
サポートライン(Support line):チャート分析において、過去に何度かその水準で為替レートが下げ止まった価格帯のことをサポートライン(支持線)といいます。市場参加者の多くがそれ以上相場は下落しないという認識を持ったために、サポート・ラインを割り込んだときには多くの市場参加者からの損切り(ストップ・ロス)を誘発して、さらに大きく急落するケースもあるため、注意が必要です。一方、市場参加者の多くがこれ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことをレジスタンスライン(抵抗線)といいます。
 
三尊:テクニカル分析の用語のひとつで、チャート上で価格が3つの山(高値)でピークを形成し、その間に2つの谷(安値)があるパターンを指します。三尊は、相場の転換点やトレンドの変化を示唆するものとして注目されることがあります。三尊パターンが形成されることで、トレーダーは価格の動向を予測し、適切なトレード戦略を立てる際の参考にします。
 
 →し
 
指値(Limit):売買注文を出すときに、あらかじめ指定したレートで売買を行なうことをいいます。指値買いでは現在のレートよりも安い値段を、指値売りでは現在のレートよりも高い値段を指定します。一方、現在のレートよりも高くなったら買う、現在のレートよりも安くなったら売るという場合は、逆指値を使います。
 
シカゴ筋(Chicago muscle):シカゴの先物市場で通貨先物取引をしている人たちのこと。
 
時間足時間足(Time Frame)とは、価格チャート上で表示される一定時間の区間を指します。例えば、1分足、5分足、1時間足などがあります。各時間足は、その期間内における価格の始値、終値、高値、安値などの情報を示すことで、トレーダーや分析者が価格の動向を理解し判断するのに利用されます。異なる時間足を用いることで、短期的なトレンドや長期的なパターンなどを観察することが可能です。
 
支持線(Support line):市場参加者の多くが、これ以上相場が下落しないという認識をもちやすい価格帯のこと。※サポートライン
 
市場金利(Market rate of interest):金融機関同士がお金の貸し借りをするときに適用される金利のことをいいます。
 
実現益(Realized profit):ポジションを決済して、得ることのできた利益のこと。決済していないポジションに生じている利益は、評価益といいます。
 
実質金利(Real interest rate):名目金利を物価上昇率で割り引いた金利のことです。※名目金利
 
実需(Commercial Demand):機関投資家など資本取引と輸出入に伴う外国為替の需給。投機に対する語として使われます。
 
実需筋:資本取引(投資や投機)と輸出入に伴う外国為替取引を行なう機関投資家のことをいいます。実需筋は為替変動によって収益を得ようという目的で売買を行なっているわけではないため、目先の相場の方向性にあまり影響を与えないで、淡々と取引をすることに特徴があります。
 
指標:経済や市場の健全性や動向を示すための数値や情報のことを指します。経済指標や市場指標とも呼ばれ、金融市場参加者はこれらの指標を分析して将来の市場動向を予測したり、投資戦略を立てたりする際の情報源として活用します。例としては、GDP成長率や失業率、消費者物価指数(CPI)、政府発表の経済データ、中央銀行の政策金利などがあります。
 
資本収支(Balance of capital account):直接投資や証券投資などの資本取引の収支を指します。
 
順張り・逆張り(Market follower/Contrarian):相場の方向性に沿って取引することを順張り、相場の方向性に逆らって取引することを逆張りといいます。たとえば、ドル/円相場で、ドル高の傾向にある場合に、「この先もドル高が続くだろう」という予測のもとにドルを買うのが順張りで、逆に「そろそろドル高も反転するだろう」という予測のもとにドルを売るのが逆張りです。
 
主要通貨(Major currency):世界中の外国為替市場で、多くの市場参加者が、頻繁に売買している通貨のことをいいます。現在であれば、米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、スイスフランのことを指し、メジャーカレンシーともいいます。
 
証拠金:取引を行うために口座に預ける必要のある少額の資金のことを指します。証拠金は実際に取引するための必要な金額よりも少なくて済むため、レバレッジ効果を利用して大きな取引を行うことが可能です。しかし、証拠金以上の損失が発生する可能性もあるため、慎重な取引が求められます。
 
ショート(Short):ある通貨を売り持ちにしている状態をいいます。たとえば、ドル/円で「ドルショート」という場合は、ドル売り・円買いを行なっていることを意味します。この場合、ドル安・円高が進むほど利益を得ることができます。ただし、為替取引においては、買っている通貨の金利を受け取り、売っている通貨の金利を支払うことになりますから、「ドルショート」の場合に、ドル金利のほうが円金利よりも高いと、ポジションを持っているあいだはその金利差に相当する部分がコストとしてかかることになります。したがって、金利が高い通貨をショートするときには、短期で取引を終えるようにしないと、金利コストによって利益を食われることになるので、注意が必要です。
 
人民元(Ren Min Bi):中華人民共和国の通貨を日本語で慣用的に呼ぶ言い方です。中国語では「人民幣」といいます。中国の経済発展により、人民元の切り上げが課題となっていましたが、 2005年7月21日に中国政府が通貨バスケットによる管理フロートを導入し、事実上の人民元切り上げが行なわれました。
 
 →す
 
スイスフラン(Swiss franc):スイスの通貨です。スイスフランは欧州通貨ですが、ユーロには参加せずに独立した通貨となっています。一般には「有事の米ドル」といわれ、戦争の折りなどには米ドルが買われることが多かったのですが、米国テロの折りには、米ドルに替わってスイスフランが買われました。
 
スクエア(Square):外国為替取引で売りと買いの持ち高をイーブン、つまりゼロにすることをいいます。
 
スターリング(Pound sterling):英ポンドの別名です。ポンドは欧州通貨ですが、ユーロには参加せずに独立した通貨となっています。対円でみると、為替レートの変動が比較的大きいため、「仕手株っぽい」といわれることもあります。
 
スティープ化:縦軸に金利の高低、横軸に期間をとったグラフをイールド・カーブ(金利曲線)といいますが、一般的には、期間が長くなるほど金利は高くなります。したがって、イールド・カーブ(金利曲線)は、右上がりのグラフになるのが普通です。このイールド・カーブの傾きがさらに急(右上がり)になることをスティープになる、スティープ化するといいます。逆に短期金利と長期金利の差が小さくなる(イールド・カーブの傾きが緩やかになる)ことをフラットになるといいます。
 
ストップロスオーダー(Stop loss order):あるポジションを持っていて、為替レートが自分の不利に変化してきて損失が発生してきたときに、それ以上の損失を避けるためにポジションを決済する注文のことをいいます。買いポジションのときは「ある値段まで下がったら売る」、売りポジションの場合には「ある値段まで上がってきたら買い戻す」という逆指値注文になります。一般には、安く買って高く売る、あるいは高く売って安く買うのがトレードの基本ですから、ストップロスオーダーはある意味で理不尽な注文ですが、トータルで利益を残していくためには「負けトレードにおいて損失を少なく限定すること」が不可欠であるため、非常に重要な注文方法だといえます。
 
スプレッド(Spread):ブローカーが提示する買値(ビッド)と、売値(オファー)の差のことをいいます。たとえば為替レートが「120.15―17」の場合であれば、スプレッドは2銭ということになります。
 
スポット(Spot):為替市場においては直物取引を指し、取引日から2営業日後が決済日となります。
 
スポットレート(Spot Rate):外国為替の直物取引のことをスポット取引といいますが、この直物為替レートをスポットレートといいます。一般にテレビなどで伝えられる為替レートは、このスポットレートを示しています。
 
スリッページ(Slippage):ストップ注文の成立時に生じる、指定したレートと実際に約定したレートとの差のことを言います。相場の急落/急騰など、市場状況により、このスリッページが大きくなる場合もあります。
 
スワップ(Swap):通貨ペアを保有することによって発生する利子の交換を指します。異なる通貨を保有する際に、その通貨によって異なる金利が発生するため、通貨ペアごとに日々発生する利子の差額を「スワップ」として取引者間で交換します。これにより、通貨を保有している間に利子の受け渡しが行われることになります。スワップは、ポジションを保有する期間や通貨ペアごとの金利差によって異なる影響を及ぼす要素です。
 
スワップポイント(Swap point):通貨ペアの保有期間に応じて発生する金利の差を指します。通貨ペアを保有する際、それぞれの通貨には異なる金利が関連しており、通貨間の金利差がスワップポイントとして取引者に反映されます。通常、高金利通貨を保有している場合は、金利収入が得られ、逆に低金利通貨を保有している場合は金利支出が発生することがあります。
 
 →せ
 
世界銀行(World Bank):発展途上国の開発を支援する国際金融機関。また世界銀行は、途上国の異なる発展段階や多様な資金需要に応じるため、次の機関によりグループを構成しています。
国際復興開発銀行(IBRD)、国際開発協会(IDA)、国際金融公社(IFC)、多数国間投資保証機関(MIGA)、投資紛争解決国際センター(ICSID)。
 
ゼロサム(ZERO-SUM):一方が利益を得たならば、もう一方は同じだけの損をし、全体としてはプラスマイナスゼロになることをいいます。
 
 →そ
 
ソブリンリスク(Sovereign risk):取引相手の国の事情で、締結してあった為替予約が実行できなくなるリスクのことをいいます。突然の政変の発生や、資本流入規制などが課せられて、為替予約の実行が困難になる場合に起こるリスクで、カントリーリスクともいいます。
 
損切り(Loss cut):投資家が設定した一定の価格レベルに達した際に、損失を最小限に抑えるためにポジションを手放すことを指します。市場が予想と逆方向に動いて損失が拡大する前に、あらかじめ設定した損失限界を超えない範囲でポジションをクローズすることを目指す取引戦略のことです。
 

 →た
 
大統領サイクル:米大統領選挙のサイクル(周期)とドル相場や株価との間に相関関係があるとの考え方。「米国の株価は、米国の中間選挙の年が底値で、大統領選挙の年に向かって上昇していく」というのが代表的な理論です。
 
ダイレクトディーリング (D.D./Direct Dealing):銀行間取引で、銀行同士がブローカーや電子ブローキングを通さずに直接取引することをいいます。
 
タカ派:外交や経済政策などの分野で使われる用語で、積極的かつ厳しい姿勢を取る人々や政策を指します。タカ派は、力や圧力を行使して国益を守ろうとする立場を示し、対立や紛争を避けずに解決しようとする穏健派(ハト派)と対比されることがあります。
※⇔ハト派
 
高値:営業日、または特定の期間のなかで最も高いレートのことです。※⇔安値
 
建値:外国為替市場における場合、銀行が為替相場で公表する標準値段(為替レートの提示)のことを指します。
 
ダン(Done):取引が成立したことを「ダン(Done)」といいます。「ダン」をした取引は通常、取り消すことが出来ません。
 
短期金融市場(Money market):期間1年未満の金融市場(マネー・マーケット)。
 
 →ち
 
チャーチスト(Chartist):「経済情勢や需給など、あらゆる要因は相場に織り込まれており、チャートの動きを研究すれば(経済情勢などをあまり顧慮しなくても)、相場の行方を予測できる」と考える市場参加者のことを指します。
 
チャート:通貨ペアの価格変動を視覚的に表現したグラフのことを指します。チャートは、時間軸(例:1分、5分、1時間など)に沿って価格の変動をラインチャート、バーコード、キャンドルスティックなどの形式で表示し、トレーダーやアナリストが価格のトレンドやパターンを分析し、将来の相場動向を予測するためのツールとして利用されます。
 
中央銀行(Central Bank):それぞれの国において、「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」であることを主な業務とし、通貨価値の安定と信用制度の保持と育成を行なう銀行のことです。日本銀行は1882年に設立された日本の唯一の中央銀行であり「物価の安定」と「金融システムの安定」を目標に、公開市場操作、資金決済サービス等の各種中央銀行業務も行なっています。各国の一般の銀行が為替取引を終えて、決済する時にも中央銀行を利用します。各銀行は中央銀行に為替決済預け金口座を持っており、その口座への入金または引き落としを通じて決済されるようになっています。
 
チョイス(Choice):ビッド(bid)とオファー(offer)が同じレートという意味。「アイザー・ウェイ(Either way)」ともいいます。
 
長期金利(Long-term interest rate):1年以上の借入金の金利。10年物国債(長期国債)の中で流通量が多い銘柄が代表的な指標となっている。企業が資金を借り入れる際の金利や住宅ローン金利の指標となる。
 
調整局面(Correction):上昇してきた株価や景気指標などが、その上昇速度を鈍化させ、踊り場に入ったような場合に、調整局面に入ったなどといわれます。株価の場合であれば、値幅の調整と日柄(時間)の調整が行なわれると解釈するのが一般的です。調整局面の後は、そのまま元の上昇基調に入ることもあれば、反落して、結果的に天井であったとわかることもありますから、注意が必要です。
 
チョッピー(Choppy):参加者が少なく、薄商いの中、値動きが荒れる状態のこと。
 
 →つ
 
ツー・ウェイ・プライス(Two Way Price):為替レートを表示する際に、売値と買値の両方を同時に提示することを意味します。たとえば、ドル/円取引であれば、ニュースなどで「1ドル=110.20-25」というように表示されているのを見たことがあるかもしれませんが、これは、110.20から110.25のあいだでレートが動いているという意味ではありません。私たち(顧客)がドルを買うときには110.25円、ドルを売るときには110.20円で取引がなされていることを意味しているのです。もし、買値と売値を同時に提示しないとなれば、為替取引は基本的に相対取引で、かつ顧客はいま銀行間ではどれぐらいのレートで取引がなされているかという情報をもっていませんから、買いたい顧客には高く売り、売りたい顧客からは安く買うという恣意的な取引が行なわれる可能性もあります。つまり、買値と売値を同時に提示することによって、価格形成の透明性が担保されているといえるのです。
 
通貨オプション(Currency Option):通貨を売買する権利。通貨を買う権利のことをコール、売る権利のことをプットと呼びます。
 
通貨先物取引(Currency Futures):取引所において行われる、通貨の先物取引のこと。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物が有名。
 
通貨ペア:2つの異なる通貨の組み合わせを指します。FX取引では、1つの通貨をもう一つの通貨で売買する形式で行われます。通貨ペアは、相対的な価値変動を追跡し、1つの通貨が他の通貨に対してどれだけの価値を持つかを示すためのものです。例えば、EUR/USDはユーロ(EUR)とアメリカドル(USD)の通貨ペアを表します。
 
 →て
 
ディーラー(Dealer):外国為替市場で、金融機関などにおいて実際の取引をしている人たちのことをいいます。
 
ディーリング(Dealing):外国為替の取引をすること。株式市場では、自己勘定で取引をする場合をディーリング、顧客勘定で取引する場合をブローキングと区別するのが一般的ですが、外国為替市場では、自己勘定で取引をする場合も、顧客勘定で取引する場合もディーリングと呼びます。
 
デイ・オーダー(Day Order):指値注文の有効期限を、その日のニューヨーク・クローズまで有効にします。日本時間の月曜日朝7時に出した場合は、火曜日の朝7時直前までが有効となります。この例でサマータイム実施時には日本時間火曜日の朝6時直前まで有効となります。
 
テイクプロフィット(Take Profit):トレーダーが予め設定した利益目標に達した際に、そのポジションを閉じることを意味します。つまり、トレーダーが特定の価格水準に達した際に、利益を確定させるためにポジションを手放す行為を指します。これにより、トレーダーは予定された利益を確保し、市場の変動によるリスクを減少させることができます。利食いにより利益を確定させる取引。
 
抵抗線(Resistance line):市場参加者の多くが、これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のこと。「レジスタンスライン」に同じ。
 
ディスカウント(Discount):先物相場が直物相場より割安になる場合を指します。逆の場合はプレミアムといいます。
 
ティック(Tick):英語で時計が出す音のことを指し、外国為替市場では、取引時間の最小単位のことをいいます。
 
ティック・チャート(Tick chart):短い時間ごとの値動きを表わす時系列チャート。“Tick”は英語で時計が出す「カチカチ」という音から、わずかな時間または瞬間を表わします。
 
ディップ(Di):レートが急に下落すること。英語で「沈む、(鳥が)急に降下する」の意。
 
デイトレード(Intra−Daytrade):同日内の売買でポジションをクローズすることです。「日計り売買」「イントラデイ・トレード」などと呼ぶこともあります。
 
テクニカル:過去の価格や売買高の推移、信用取引の取組状況など、いわゆる市場内部要因のデータを統計的に分析して、相場の方向性を予測する手法のこと。チャート分析、オシレーター分析などがあります。
 
手仕舞い(Closing out):ポジション(建玉)を仕切ること、終了させることを指します。
 
電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate):銀行が公示する対顧客電信売相場のことです。銀行がお客様へ外貨を売る際の値段(お客様にとっては外貨の買値)を指しています。米ドルの場合、仲値に銀行の手数料として1円を上乗せしたレートがこちらになります。
 
電信買相場(Telegraphic Transfer Buying Rate):銀行が公示する対顧客電信買相場のことです。銀行がお客様から外貨を買う際の値段(お客様にとっては外貨の売値)を指しています。米ドルの場合、仲値に銀行の手数料として1円を差引いたレートがこちらになります。
 
転売:買いポジションを反対売買により決済する行為。※⇔買戻し
 
 →と
 
投機(Speculation):レートの変動による利益を得ることを目的に売買を行うことです。
 
投機筋:レートの変動による利益を得ることを目的に売買を行う投資家のことです。
 
独歩高:ある特定の通貨だけが上昇した場合に「独歩高」と表現します。これとは反対にある特定の通貨だけが下落することを「独歩安」と表現します。
 
トレジャリー(Treasury):米国財務省証券(国債)のことです。期限1年以内のトレジャリー・ビル、期限2年以上10年以内のトレジャリー・ノート、10年超のトレジャリー・ボンドなどの種類があります。米国国債は、世界最大の流通量と売買量を誇る証券で、その値動きや利回りの動きは、世界の金融市場の指標となっています。
 
トレンド(Trend):通貨ペアの価格が一定期間内で一方向に持続的に変動する傾向を指します。具体的には、価格が上昇傾向にある場合を「上昇トレンド」、価格が下降傾向にある場合を「下降トレンド」と言います。トレンドはチャート分析やテクニカル分析において重要な概念であり、投資家やトレーダーはトレンドの方向を分析して、取引の戦略を立てる際に考慮します。
 
ドルコスト平均効果(Dollar cost averaging):株式や通貨などを、毎月一定額で買い付けていけば、価格が下落した時にはたくさんの量を購入でき、価格が上昇して高い値段の時には少ない量しか購入できないため、平均コストを安く抑えることができることをいいます。ただし、これは長期的に上昇トレンドであれば、効果的な投資法といえますが、長期的に下落トレンドにある場合は、ナンピンを繰り返す結果となり、マイナス面が浮上することもあります。
 
ドルブル/ベア(Dollar Bull/bear):ドルに対して強気(ドルが上昇する)と考える場合をドルブル、弱気(ドルが下落する)と考える場合をドルベアといいます。
 
ドルペッグ(Dollar-Peg):自国の通貨レートをドルに連動させる固定相場制度のことをいいます。ドルに対しての為替レートは安定し、貿易や投資を円滑に行なうことができます。ただし、通貨レートを維持するためにアメリカの金利政策に追随しなければならないというデメリットがあります。ペッグ制は、経済基盤の弱い国が、自国の通貨レートを、経済的に関係の深い大国の通貨と連動させて、経済を安定させるために用います。
 

 →な
 
仲値(Telegraphic Transfer Middle rate):銀行の窓口のレートの基準になる相場のことです。銀行の窓口では午前10時ごろのインターバンク市場の水準を参考に対顧客公示レートを決め、その後よほど大きな為替変動がない限りは、この「仲値」がその日一日のあいだ適用される基準為替レートとなるわけです。
 
仲値不足(Telegraphic Transfer Middle rate):仲値決済による外貨の需給バランスで、外貨、おもに米ドルが不足している に場合に使われます。不足しているモノの値段は上がりますから、「仲値不足」はドル買い材料となります。
 
投売り(Forced liquidation, Spilling, Shaking-out):買い持ちのポジションを損切りで売る場合をいいます。売り持ちのポジションを損切りする場合は、「踏む」「踏まれる」といいます。
 
ナッシング・ダン(Nothing Done):取引不成立。
 
ナビゲーター取引プラットフォームやトレーディングソフトウェア内で使用されるユーザーインターフェースの一部です。これは、チャートや市場情報を表示し、トレーダーが価格変動や取引機会を追跡しやすくするためのツールや機能を提供します。ナビゲーターは取引者が市場動向を分析し、取引を行う際に役立つ情報を提供する役割を果たします。
 
成行(Order without limit, Market order):現在提示されているレートで売買する注文方法のことです。プライスオーダー、あるいはマーケットオーダーともいわれます。株式投資の場合、成行注文を出すと、いくらで約定するかはわかりませんが、FX(外国為替保証金取引)の場合は、成行注文を出すと、そのときのレートが提示され、そのレートでよければ実際に注文を出すという方式をとっています。
 
ナンピン(Average down):相場が逆方向に動いて損失を出したポジションに対して、同じ方向で新たなポジションを追加して、平均取得価格を下げることを指す用語です。これによって、相場が再び有利な方向に動くと、損失を埋めるために少ない価格変動幅で利益を得ることを狙う戦略ですが、リスクも高まるため注意が必要です。
 
 →に
 
日銀短観(Bank of Japan's quarterly economic survey):全国短期企業経済観測調査のことです。調査結果を(4月初・7月初・10月初・12月央)に発表する経済動向です。
 
日銀展望レポート(Bank of Japan view report):年4回(通常1月、4月、7月、10月)の政策委員会・金融政策決定会合において審議、決定のうえ公表される経済・物価情勢の展望レポート。同レポートでは実質国内総生産(GDP)、国内企業物価、消費者物価の予想が数値で示されることから、金融政策運営の判断材料となります。
 
日銀当座預金残高(BOJ current account balance):金融機関が他の金融機関との決済などの目的で日銀に開いている当座預金口座の資金量。金融機関が自由に使える手元資金の量を示す。日銀はこの資金量を増やすことで、金融機関を通じて企業の貸し出しなどが増える金融の量的緩和政策を進めている。
 
日計り商い(Measurement dealing at day):翌日にまでポジションを持ち越さずに、その日のうちに手仕舞いをする取引のことをいい、「デイトレード」ともいわれます。一方、翌日までポジションを持ち越す取引をオーバーナイト取引といいます。
 
 →ぬ
 
 →ね
 
値洗い(Mark to market):ポジションの時価評価を行なうことをいいます。
 
ネッティング(Netting):外国為替取引で債権債務の残高を差し引きし、最終的にその正味を決済する方法。
 
年金(Pension):一般には、定年後に受け取る厚生年金や国民年金のことをいいますが、外国為替市場において年金という場合は、信託銀行や生命保険会社などの年金運用部のことを指し、その動向が相場に与える影響を考えたりする際に用いることが多くなります。
 
 →の
 
ノーオファー/ノービッド(No-offer/No-bid):売り手がいないことをノーオファー(オファーがない)といい、買い手がいないことをノービッド(ビッドがない)といいます。
 

 →は
 
ハゲタカ(Vulture):企業買収を仕掛ける際に、対象企業の株式や社債などが安くなっているタイミングを狙って買収し、その企業の経営に深く関与して企業価値を高めた後に売却することで、高い利回りを獲得することを目的としたファンドのことを皮肉るときに使う俗語。ハゲタカ(禿鷹)が獲物を捕らえやすいよう、その獲物の体力が弱っているときを狙うことに由来した言葉。「ハゲタカ・ファンド」とも呼ばれております。
 
始値(Opening price):営業日開始時のレートのことです。「寄付(よりつき)」とも言います。※⇔終値、引値
 
ハト派:外交や経済政策などの分野で使われる用語で、通常は経済政策や金融政策において慎重で緩やかな姿勢を取る人々や政策立案者を指します。ハト派は、景気刺激や金融緩和などの積極的な政策を支持することがあります。経済状況について慎重な見方をする向きや、利上げ反対派のことを指します。一方で、鷹派(タカ派)は保守的で引き締め的な政策を支持する人々を指します。
※⇔タカ派
 
パラメーター:取引や分析において設定や指定される数値や要素のことを指します。これらのパラメーターは、トレード戦略、テクニカル指標、リスク管理などのさまざまな側面で使用され、取引の実行や市場動向の予測に影響を与える役割を果たします。
 
バリュー・デイト(Value Date):決済日。すなわち取引した通貨を交換する日のことを指します。「ドル円」では、ドル資金と円資金を交換する日のことをいいます。
 
反発ライン:価格チャート上でサポートやレジスタンスとして機能するラインまたはレベルのことを指します。価格がこのラインに達すると、通常は価格の逆方向への反発が起こる可能性が高いです。サポートラインは価格が下落してきて止まるラインであり、価格がこれを下回ることが難しいとされます。レジスタンスラインは価格が上昇してきて止まるラインであり、価格がこれを上回ることが難しいとされます。反発ラインはテクニカル分析ツールとして利用され、トレーダーがエントリーやエグジットのタイミングを判断する際に参考にされます。
※キリ番、三尊、Wトップ
 
 →ひ
 
ヒストリカル・ロールオーバー(Historical rate rollover):通常、為替取引(スポット)は2営業日後が決済日となりますが、それ以降もポジションを持ち続けられるようにするために、ロールオーバー(ポジションの繰り延べ)を行ないます。その際に、過去に約定したレートをそのまま使って、ポジション保有期日を延長することをヒストリカル・ロールオーバーといいます。
 
ヒット(Hit):特定のレートで売られたこと、もしくは約定したことをいいます。
 
ビッド(Bid):通貨を売買するに際しては、一方が売値と買値を提示し、もう一方がそのプライスが妥当だと思えば、売り買いに応じます(2ウェイプライス)。ビッド(Bid)とは、プライスを提示する側の買値のことです。提示された側はそのプライスで売ることになります。一方、プライスを提示する側の売値のことを、「オファー(Offer)」あるいは「アスク(Ask)」といいます。
 
ピボット(PIVOT):ピボットは、RSIやパラボリックで有名なJ・W・ワイルダー・Jr.が考案したテクニカル指標です。
前日の高値・安値・終値の三つの値から、当日のサポート(支持)やレジスタンス(抵抗)となりそうなところを推測するものです。
 
評価益/損(Open profits/pretax loss):持っているポジションを市場価格で計算した際に、利益が出ているときにはその利益額を評価益、損失が出ているときにはその損失額を評価損といいます。一方、実際にそのポジションを決済して、利益を確定したときには実現益、損切りしたときには実現損といいます。
 
 →ふ
 
ファンダメンタル(Fundamental):通貨ペアの価格変動を影響する基本的な要因や要素を指します。一言でいうと「経済指標」のこと。経済状況、物価動向、金融政策を含んでいます。
国や地域では、経済成長率、物価上昇率、失業率などがこれに当たり、個別企業では業績や財務状況などが含まれます。トレーダーや投資家はこれらのファンダメンタル要因を分析し、市場の方向性やトレンドを予測する際に活用します。
 
ファンドマネージャー(Fund manager):様々な人から集めた資金(ファンド)を運用する担当者のことをいいます。投資信託がファンドの代表的なものですが、ヘッジファンドの中には最低の預け入れ額が数億円単位というところもあります。
 
フェイバー(Favor):持っているポジションを現在のレートで評価した際に利益となっている状態のことです。逆に損失になっている状態のことはアゲインストといいます。
 
フォレックス(Foreign Exchange):外国為替のことをいいます。正式には「Foreign Exchange」ですが、通常は「Forex」でも通用します。
 
フォワード(Forward):外国為替取引のうち「先渡し取引」のことで、将来の一定時点の価格を現時点で約定する取引を行なうことです。
 
含み損/含み益(Unrealized profits/loses):現在の市場価格と取引時の価格との間に生じる、まだ決済されていない損失のことを指します。つまり、現在の時点でポジションを決済すると損失が発生する状態を指します。価格の変動によって含み損益は変動するため、ポジションを持ち続ける間は含み損が解消されるか、損失が拡大するかがわかりません。
 
覆面介入(Covert intervention):央銀行が為替介入を公表しないで、秘密に行なうことをいいます。正式な用語ではありませんが、マーケット関係者が一般的に使用しているスラング(隠語)で、隠密介入という場合もあります。
 
双子の赤字(Twin deficits):米国のレーガン政権が行なった経済政策「レーガノミックス」によって生まれた、米国の財政収支と貿易収支の赤字のことをいいます。「双子の赤字」は、ジョージ・W・ブッシュ政権時代の2003~2004年において最も深刻であったといわれております。
 
踏み上げ(Short squeeze):持っている売り(ショート)ポジションを損切りして買い戻すことをいいます。逆に持っている買い(ロング)ポジションを損切りして売る場合は「投げ売り」、「投げる」といいます。
 
プライス(Price):外国為替市場で取引される為替レートのことをいいます。例えば現在、「120.15-20」のプライスだとすると、インターバンクの為替ディーラーやブローカー(外国為替取引の業者)のやり取りでは、そのレートを告げる際に下2桁だけを「イチゴー、ニーマル」と読み上げます。
 
プラザ合意(Plaza accord):1985年9月22日、ニューヨークの「プラザ・ホテル」で行われたG5(先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議)において発表された為替レートに関する合意のことをいいます。当時、米国は巨額の貿易赤字と財政赤字(双子の赤字)に苦慮しており、特に対日貿易赤字を是正するために「ドル安円高」を導入を米国が提案してきました。その提案を当時の日本の大蔵大臣(故・竹下登氏)が受け入れたことで合意がなされました。この合意が発表された翌日にはわずか1日間で、ドル/円レートが、1ドル=235円から約20円下落しました。その後、ドル安トレンドが継続し、その1年後にはドルの価値はほぼ半減し、1ドル=120円台での取引が行なわれるようになったのです。
 
ブラックアウト・ルール(Black out rule):中央銀行政策決定会合のメンバーが政策決定会合の前後の時期に金融政策マターについて発言することを禁じたルールのことで、ブラックアウトといわれる場合もあります。例えば日銀の場合、金融政策決定会合開始の2営業日前から会合終了当日の総裁記者会見終了時刻までの期間は、原則として金融政策及び金融経済情勢に関して発言をしないこととされております。ブラックアウト・ルールの適用期間が一番長いのは米国で、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)の関係者が金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならない期間はFOMC(連邦公開市場委員会・米国の金融政策を決定する会合)が開催される前々週の土曜日からFOMC終了時までとなっております。
 
プラットフォーム:外国為替市場で取引を行うためのオンラインソフトウェアやシステムのことを指します。これは取引所やブローカーが提供するもので、取引者は通貨ペアの価格情報の表示や注文の出し入れ、取引の実行、チャート分析などを行うために使用します。プラットフォームは取引の容易性や速度、情報へのアクセスを向上させる役割を果たします。主要なFXプラットフォームにはMetaTraderやcTraderなどがあります。
 
ブル(Bull):相場が上昇するという強気な見方を「ブル」といいます。ブル(Bull)は雄牛のことですが、雄牛が角を下から上へ突き上げるようにして攻撃することから、強気派をブルと呼ぶわけです。
 
プレミアム(Premium):先渡しレートが割増になること。オプション取引ではオプション料のことをプレミアムと呼びます。※⇔ディスカウント
 
ブローカー(Broker):外国為替の取引業者のことをいいます。通貨の売り手と買い手を取り次いで取引を成約させ、手数料を売り手・買い手の双方から徴収します。
 
 →へ
 
ベア(Bear):相場が下落するという弱気な見方を「ベア」といいます。ベア(Bear)は熊のことですが、熊は立ちあがって腕を上から下へ振り下ろして攻撃することから、弱気派をベアと呼びます。
 
ヘッジ(Hedge):資産運用などにおいて、リスクを回避するために行なう投資のことをいいます。たとえば、ファンドマネージャーなどが、株式や債権を保有していて、その株式や債権価格が下落する可能性がある場合には、その保有している株式や債権の現物を直接売るのではなく、先物などを売ることによって、損失を回避しようとすることがあります。また、外債に投資をしている投資家であれば、円高傾向になると為替差損が生じることになりますから、先々にドル/円の為替レートがドル安円高になると予想される場合には、あらかじめ先物為替取引でドルを売っておくことがあります。
 
ヘッジファンド(Hedge fund)外国為替取引(FX)などの金融市場で利益を追求するために運用される投資ファンドの一種です。ヘッジファンドは、様々な投資手法や戦略を用いて、市場の変動やリスクを最小限に抑えつつ、利益を最大化することを目指します。一般的な投資ファンドと異なり、ヘッジファンドは市場の上昇だけでなく下落時にも利益を出すことを狙いとしており、多様な資産クラスに投資することがあります。これによって、市場の変動によるリスクを分散し、安定的な収益を追求することが特徴です。
 
変動相場制(Floating exchange rate regime):外国為替相場の決定を市場取引に任せ、需要と供給により為替相場が変動する制度のことをいいます。
 
 →ほ
 
ポジション(ロング・ショート)通貨ペアを購入(買いポジション)または売却(売りポジション)した際に、そのポジションを保持している状態のことを指します。つまり、特定の通貨ペアに対する市場への参加を表すもので、通貨の価格変動に応じて利益または損失が発生する可能性があります。ポジションを保持する期間や目的に応じて、トレーダーはさまざまな戦略を採用します。
ロングポジションを持つトレーダーは、資産や通貨ペアの価格が上昇することを期待しています。
購入した資産の価格が上昇した際に売却して利益を得ることを狙う、価格上昇に対する楽観的な見通しを示しています。
ショートポジションを持つトレーダーは、資産や通貨ペアの価格が下落することを期待しています。
資産を借りて売却し、価格が下落した際に戻り安く買い戻すことを狙う、価格下落に対する悲観的な見通しを示しています。
要するに、ロングポジションは価格上昇に対するポジティブな見方で、ショートポジションは価格下落に対するネガティブな見方を反映しています。
 
ポジション調整(Position adjustment):投資家が投資資金の分配を変更するために、持っているポジションを決済する買い(売り)注文のこと。経済指標の発表などのイベントがないときにわずかながら相場が変動した場合、ポジション調整の買い(売り)が出ているということがある。
 
ポジションテイカー(Position taker):自らリスクをとってポジションをつくり、投機による収益を狙う人のことをいいます。
 
ポジショントーク(Positon talk):ドルの買いポジションを持っている投資家が、ドルが強く(高く)なって欲しいということで、ドルが強くなる理由を探し、他の人にもそのように話したり、逆にドルの売りポジションを持っている投資家が、ドルが(安く)弱くなって欲しいということで、ドルが弱くなる理由を探し、他の人にもそのように話すことを指します。「自らのポジションに対して利益が出て欲しい」といった願望を含んだ会話や言い回しをポジショントークといいます。
 
保証金(Margin):取引の担保となるお金です。取引業者によっては「証拠金」と呼んでいるところもあります。
 
ボックス相場(Boxed Range):上限(高値)と下限(安値)が決まった範囲内で値動きを繰り返す相場のことです。その様子が箱の中に入れたように見えることからボックス相場と呼ばれますが、レンジ相場とも言います。
 
ボラタイル(Volatile):相場の値動きが激しい様子のことです。
 
ボラティリティ(Volatility)通貨ペアの価格が時間の経過とともにどれだけ急激に変動するかを示す為替レートの変動率です。ボラティリティが高い通貨ペアは価格変動が大きく、リスクが高いと言えます。一方、ボラティリティが低い通貨ペアは価格変動が小さく、比較的安定していると言えます。トレーダーや投資家はボラティリティを考慮してリスク管理や取引戦略を立てる際に重要な情報として利用します。

 

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、テクニカル分析のツールの一つで、株式、外国為替(FX)、商品などの価格チャートの分析に広く使用されています。ボリンジャーバンドは、1980年代にジョン・ボリンジャー(John Bollinger)によって開発されました。これは、価格の変動性を視覚的に表現するための指標で、以下の要素から構成されています。

 

1. 中心線(SMA):ボリンジャーバンドの中心となる移動平均線(Simple Moving Average、SMA)です。通常、20日間または他の期間のSMAが使用されます。中心線は価格のトレンドを示します。

 

2. 上部バンド(Upper Band):中心線から上方に一定の標準偏差を加えたラインです。上部バンドは、価格が上昇トレンドにある場合、上限を示します。

 

3. 下部バンド(Lower Band):中心線から下方に一定の標準偏差を引いたラインです。下部バンドは、価格が下降トレンドにある場合、下限を示します。

 

ボリンジャーバンドは、以下のような情報を示しています。

 

[価格の変動性]

ボリンジャーバンドの幅が広いほど、価格の変動が大きいことを示し、幅が狭いほど価格の変動が小さいことを示します。

 

トレンドの方向

価格が中心線より上部で推移する場合、上昇トレンドの可能性が高く、中心線より下部で推移する場合は下降トレンドの可能性が高いと考えられます。

 

過買い・過売りの状態

価格が上部バンドに接近した場合、過買いの状態と見なされ、価格が下降する可能性が高まります。逆に、価格が下部バンドに接近した場合、過売りの状態と見なされ、価格が上昇する可能性が高まります。

 

ボリンジャーバンドは、トレンドの逆転ポイントや価格の過熱状態を特定するために使用され、他のテクニカル指標と組み合わせて分析されるのが一般的です。

     


 →ま
 
マーク・トゥ・マーケット(Mark to market):持っている資産を実際の市場価格で計算し、時価で評価し直すことをいいます。
 
マージンコール(Margin call):一般的には、外国為替保証金(証拠金)取引において、評価損が拡大し保証金(マージン)の担保余力が減少した際に、保証金の追加注入を依頼するための通知、または保証金の追加注入を強制する制度のことをいいます。
 
マーチンゲール連続する損失が発生した場合に、次のトレードで損失を取り戻すことを目指す戦術です。
基本的には、損失が発生したら次のトレードで元本を回復するために前回の損失額に倍額を賭けるというものです。つまり、損失が続けば続くほど、賭け金を増やしていく方法です。
しかし、マーチンゲールは非常にリスクが高く、資金が限られている場合には大きな損失を招く可能性があるため、注意が必要です。短期的には勝つことができるかもしれませんが、長期的にはリスクが高すぎて持続可能な戦略とは言えません。したがって、FXや他の投資でマーチンゲールを使用する際には、リスク管理を十分に考慮し、慎重に取り組むことが重要です。
 
マイナーカレンシー(Minor currency):メジャーカレンシー(主要通貨)以外の通貨のことをいいます。
 
マイン(Mine):インターバンク市場で使われる用語で、たとえばドル/円の取引の場合はドルを「買った」という意味になります。「テイクン(taken)」を使うこともあります。逆に「売った」という場合には「ユアーズ」といいます。
 
窓(Gap):ローソク足チャート上にて、ある1本のローソク足とその右隣のローソク足との間に上下方向の隙間ができたときに、その隙間を「窓」といいます。
 
 →み
 
 →む
 
 →め
  
名目金利(Nominal interest rate):物価上昇率などを加味しない表面上の金利。※⇔実質金利
 
メジャーカレンシー(Major currency):外国為替市場で頻繁に売買されている通貨のことで、具体的には米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、スイスフランのことを指します。主要通貨ともいいます。
 
 →も
  
持ち高(Position):為替取引で言えば、現在保有中の通貨のことを指し、ポジションともいいます。
 

 →や
  
約定通貨取引において、売買注文が成立し、実際に通貨が交換されることを指します。具体的には、売り手と買い手の間で価格と数量が合意され、取引が確定する瞬間を指します。この約定が成立すると、取引は完了し、通貨の交換が行われます。
※利確
 
 →ゆ
 
ユアーズ(Yours):インターバンク市場で使われる用語で、たとえばドル/円の取引の場合はドルを「売った」という意味になります。「ギブン(given)」を使うこともあります。逆に「買った」という場合は、「マイン」といいます。
 
有効額:トレードや取引に使用可能な資金のことを指します。具体的には、口座に入金された資金から、すでに他のポジションや注文に利用されている金額を差し引いた残りの取引可能な金額を指します。有効額は新しい取引を行う際に利用可能な資金を確認するために重要な指標です。
 
有事のドル買い(売り):戦争など有事の際に、世界の基軸通貨であるドルが買われることを「有事のドル買い」、逆にそのようなときにドルが売られることを「有事のドル売り」といいます。2001年9月11日の米国同時多発テロ、2003年3月19日の米軍によるイラク空爆の時には「有事のドル売り」が見られたのに対し、2006年7月5日の北朝鮮によるミサイル発射、同12日のイスラエル軍のレバノンを侵攻の時には「有事のドル買い」が見られました。
 
ユーロ(Euro):1999年1月に発足した欧州連合(EU)の単一通貨のことをいいます。当時のEU加盟国15カ国のうち、イギリス、デンマーク、スウェーデンを除く12カ国が2002年3月1日に自国の通貨を永久に放棄してユーロを採用しました。その後、2007年1月1日にはスロべニア、2008年1月1日にはキプロスとマルタ、2009年1月1日にはスロバキア、2013年7月1日にはクロアチアがユーロを採用し、その後2020年1月31日をもって英国が離脱し、ユーロ圏は下記の27ヶ国になりました。
アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク
 
ユーログループ(Euro group):ユーログループとは、ユーロを法定通貨とする欧州連合の加盟国であるユーロ圏各国の財務相による会合。通貨ユーロや、安定・成長協定などの欧州連合における通貨同盟にかかわる案件などに対する政治的な統制を担っている。
 
ユーロ・マネー(Euro-money):自国以外にある市場で取引される自国の通貨を指します。たとえば、日本国外の市場で取引される円のことを「ユーロ円」と呼びます(通貨ペアの「ユーロ/円」とは全く別のものですので注意が必要です)。
 
輸出予約(Exporter's Foreign Exchange Contract):外国為替取引で「ドル売り予約」のことをいいます。日本の輸出企業が米国に製品を輸出をすると、その対価としてドルを受け取ります。日本の輸出企業はそのドルを日本国内で使うために円に交換(ドルを売って、円を買う)する必要があります。その際、ドルを受け取る日は予め契約で決まっているため、その先日付でドルを売ることから、輸出予約といわれております。
 
輸入予約(Importer's Foreign Exchange Contract):外国為替取引で「ドル買い予約」のことをいいます。日本の輸入企業が米国から製品を輸入・購入する際のドルを準備するために、日本円をドルに交換(円を売って、ドルを買う)する必要があります。そのドルを支払う日は予め契約で決まっているため、その先日付でドルを買うことから、輸入予約といわれております。
 
揺り戻し(Yuri-modoshi):相場上昇、もしくは下落が行き過ぎたあと、それまでとは反対の動きを見せることをいいます。相場上昇が行き過ぎた場合ならば、その後相場が急落したり、相場下落が行き過ぎた場合ならば、その後相場が上昇したりすることをいいます。
 
 →よ
 
余剰・不足(Euro-money):東京外国為替市場において、午前10時のインターバンク(銀行間)取引のレートを基に決められる指標レートのことを仲値(TTM)といいます。東京市場では、この仲値でドルを購入し、ドルを相手方に支払うといった決済の取引が多くあります。そのため、この仲値が決められる午前10時頃の相場は、かなり激しい変動をすることがあります。なぜなら、仲値決済のドル需給バランスが足りない(不足)の場合には、足りない分を市場から購入する必要があり、逆に多すぎる(余剰)の場合には市場で売る必要があるからです。
 
寄り付き(Open/Opening session/Opening quotation):マーケットが始まったときに、最初についた値段のことをいいます。※始値
 
四本値(4 value):始値、終値、高値、安値の総称です。
 

 


 →ら
 
 →り
 
利益確定の売り(Leave order):買いポジションを反対売買して、利益を確定させる売り注文のことです。
 
利確:トレーダーが取引した通貨ペアの価格が予想通りに動いた際に、その利益を確定することを指します。つまり、ポジションを利益を確保するために決済することを意味します。例えば、通貨を安く買って高く売る場合、価格が上昇したときに利確することで、その差額を利益として得ることができます。利確はリスク管理の一環として重要であり、価格が逆に動いた場合に損失を最小限に抑えるためにも行われます。※約定
 
利食い(Profit-taking selling):投資家やトレーダーが取引で利益を確保する行為を指します。ポジションを反対売買して、利益を確定させることです。※⇔損切り
 
リクイディティ(Liquidity):市場における流動性のこと。売買したいときには、いつでもそのときのレートで取引ができることを「リクイディティがある」といいます。逆に、取引量、市場参加者が少なく、売買に制限があるといった場合には「リクイディティがない」といいます。
 
リスク(Risk):運用や取引において、損失が出る可能性のことをいいます。一般的に、ハイリスクならばハイリターンの可能性があり、ローリスクならばローリターンの可能性があるといわれております。為替取引をしていく上では、つねにリスクを意識することが重要です。
 
リスクリターン:投資や取引におけるリスクとリターン(収益)の関係を指します。具体的には、取引や投資に伴うリスクが高ければ、期待されるリターンも高くなる可能性があることを示します。つまり、高いリターンを得るためには、それに比例して高いリスクを受け入れる必要があるという概念です。投資家やトレーダーは、自身のリスク許容度に応じて、リスクとリターンのバランスを考慮しながら取引を行います。
 
リバウンド:通貨価格や市場の動きが一時的に逆方向に変動した後、元の方向に戻ることを指します。これは価格が一時的に下落した後、再び上昇する場合や、上昇した後に再び下落する場合など、市場の反転を表す言葉です。リバウンドはトレーダーにとって重要で、適切なタイミングでトレードを行う際に役立つ情報を提供します。
 
リーブオーダー(Leave order):いわゆる指値注文のことです。ストップ注文(逆指値注文)もリーブオーダーに含まれます。
 
リミット(Limit):ディーラーに与えられた持ち高の権限のことをいいます。
 
両建て(Straddling)同じ通貨ペアに対して同時に長いポジション(買い)と短いポジション(売り)を持つことを指します。これは、為替相場の動きに対するヘッジ戦略として利用されることがあります。つまり、通貨の価格が上昇しても下落しても、どちらのポジションも影響を受けにくくなり、リスクを分散させることができます。
 
 →る
 
ルーブル合意(Rouble agreement):1987年2月、フランスのパリにあるルーブル宮殿で開催された先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)において、為替相場安定のために各国が政策協調を行なうことに対する合意がなされたことをいいます。これによりプラザ合意でのドル高是正に終止符を打ち、これ以上のドル安は好ましくないとしたのですが、各国の政策協調も十分ではなく、ドルはその後も下落を続けました。
 
 →れ
 
レジスタンスライン(Resistance line):市場参加者の多くが、これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことをレジスタンスライン(抵抗線)といいます。一方、市場参加者の多くがこれ以上相場が下落しないという認識をもちやすい価格帯のことをサポートライン(支持線)といいます。
 
レバレッジ(Leverage):テコの原理のことです。FX(外国為替保証金取引)では、このレバレッジを使うことによって小額の資金を運用できることが特徴のひとつです。たとえば、10万円の保証金を預け入れて、1万ドル相当の外貨を売買したといたします。そのとき1ドル=110円だとすれば、10万円の元手で110万円相当のドルを運用できるわけです。この場合、元手に対して11倍に相当する資金を運用している、つまり11倍のレバレッジをかけていることになります。レバレッジをかけることにより、相場が思惑と同じ方向に動いたときには元本に対して高い割合の利益を得られることがありますが、逆に相場が思惑とは反対に動けば、元本に対して高い割合の損失が出ることもあります。
 
レベル(Level):外国為替相場において取引されている為替レートのおおまかな水準のことをいいます。
 
レンジ相場(Range-trading market):上限(高値)と下限(安値)が決まった範囲内で値動きを繰り返す相場のことです。ボックス相場とも言います。
 
連邦公開市場委員会 (FOMC/Federal Open Market Committee):米国では、政策金利を決定する会合を年8回(約6週間ごと)開催しておりますが、それがFOMC(Federal Reserve Open Market Committee・連邦公開市場委員会)です。FOMCは理事7人と全米12地区の連邦準備銀行代表5人により構成されております。ちなみに、米国の金融政策はFOMCの理事の多数決によって決定されます。
 
 →ろ
 
ロウソク足価格の変動を視覚的に表現するためのチャートパターンです。ロウソク足は、特定の時間枠(例:1分、1時間、1日など)での価格データを表し、以下のような情報を提供します。
1.始値(Open):指定した時間枠の最初の取引価格。
2.終値(Close):指定した時間枠の最後の取引価格。
3.高値(High):指定した時間枠内での最高価格。
4.安値(Low):指定した時間枠内での最低価格。
ロウソク足は、これらの情報を視覚的に表現するために、ロウソクの形状を使用します。上昇トレンドでは「陽線」と呼ばれるロウソクが、下降トレンドでは「陰線」と呼ばれるロウソクが描かれます。ロウソク足チャートは、トレンドの方向性や転換点、サポートとレジスタンスのレベルなどの価格パターンを分析するのに役立ち、FXトレーダーに広く使用されています。
 
ロールオーバー(Rollover):ポジションの繰り延べを行なうことです。通常外国為替市場における取引では、お客様はお持ちになられたポジションを2営業日後に受渡しにより決済しなければならないのですが、スワップポイントの受け払いをすることにより、受渡しによる決済の期限を気にすることなく、いつでも反対売買による決済をすることが可能となります。お客様の口座でロールオーバーされる場合、毎日NYクローズの終値で決済され、ポジション、保証金が更新されますが、当社では、お客様の口座でロールオーバーを採用しないことにより、毎日のポジションの変更や保証金の変動がなく、実際にポジションを持たれたレートとの損益を計算しやすいようにしております。
 
ロジック取引戦略やアプローチを指す言葉です。具体的には、為替市場で通貨ペアを売買する際の判断基準やルールのことを指します。これは、テクニカル分析やファンダメンタル分析に基づいて設定されることが一般的です。ロジックは、市場の動向やトレンドに応じて取引のタイミングや方向を決定するためのガイドラインやアルゴリズムとして使用されます。つまり、取引者が感情や勘に頼るのではなく、組織化された戦略に従って取引を行うための枠組みを指します。
 
ロスカット(Loss cut)損切り(損失を確定させる決済取引)のことです。当社のFX(外国為替保証金取引)では、損失金額を一定の範囲で抑えることを目的として「ロスカット・ルール」を設けており、損失額が口座内の資産、もしくは保証金額に対して一定の割合を超えて増加した際には、自動的に反対売買(決済)がなされます。
 
ロット通貨ペアの取引単位を指します。一般的に、1ロットは通常100,000単位の基本通貨(例:米ドル)を表します。しかし、ミニロット(10,000単位)やマイクロロット(1,000単位)など、異なるサイズのロットも存在します。
取引者はロットサイズを選び、そのサイズに応じて利益や損失が計算されます。ロットサイズが大きいほど、取引の影響も大きくなりますが、リスクも高まります。ロットはFX取引において非常に重要で、取引戦略やリスク管理に影響を与える要素の一つです。
 
ロング(Long):買い持ちにすること、買いポジションを保有することをいいます。逆に売り持ちにすること、売りポジションを保有することをショートといいます。
 

 →わ
 

 →A~Z
 
BUY ON DIPS・SELL ON RALLIES:「BUY ON DIPS」とは、その予想を出した時点より下落した時点で買う、または、予想レンジの下限で買うことをいいます。いわゆる押し目買いであり、「すぐに買う」よりは弱い買い意欲の状態です。一方、「SELL ON RALLIES」とは、その予想を出した時点より上昇した時点で売る、または、予想レンジの上限で売ることをいいます。いわゆる噴き値売りであり、「すぐに売る」よりは弱い売り意欲の状態です。
 
CME(Chicago Mercantile Exchange):シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ。シカゴにある先物取引(Future)を行っている取引所。
 
EA:「Expert Advisor」の略で、プログラム化された自動取引ソフトウェアやアルゴリズムトレーディングのことを指します。これらのEAは、事前に設定されたルールに従って、市場データを分析し、取引を実行することができます。トレーダーはEAを使って、感情の影響を受けずに効率的なトレードを行うことができます。
EBS(Electronic Broking System):電子仲介システムのことで、ボイスブローカーに頼らずに各銀行などに設置された端末から直接為替取引の注文を出すことができる仲介方法です。
 
ECB(European Central Bank):欧州中央銀行。1999年のユーロ発足に先立ち、1998年新たにユーロ圏の中央銀行として設立されました。
 
ERM(Exchange Rate Mechanism):ユーロ導入前、多くのEU加盟国が採用していた「各通貨が互いに一定の範囲内で変動するシステム」すなわち為替相場機構(Exchange Rate Mechanism) のことをいいます。EU(欧州連合)の欧州通貨制度(EMS)の中核をなす為替相場の安定機構で、EU加盟国通貨間(各2カ国間)に中心レートを設け、相互に2.25%の変動幅内に安定させる介入義務を負う、というものでした。
 
EU(European Union):欧州連合。経済的な統合を中心に発展してきた欧州共同体(EC)を基礎に、欧州連合条約(マーストリヒト条約)に従いまして、経済通貨統合を進めるとともに、共通外交安全保障政策、司法・内務協力等のより幅広い協力をも目指す政治・経済統合体です。本部はベルギーのブリュッセルに置かれています(欧州議会は仏ストラスブール、欧州中央銀行は独フランクフルト)。現在の加盟国は27ヵ国(オーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、クロアチア)です。
 
FEDウォッチャー(FED Watcher):米国のFRBの金融政策を中心に、人事も含めたあらゆる動きを専門に観察、分析している専門家のことをいいます。報道機関や金融機関、調査会社などに属しており、彼らのレポートによって、FRBの意思決定のプロセスやタイミングなど、きめ細かい情報が解説されます。
 
FFレート(Federal Funds Rate):米国の代表的な短期金利で、金融政策の誘導目標金利になっています。フェッド・ファンドは、リザーブを預けてある預金口座で、この預金には利子はつきません。準備金に余裕がある銀行は、資金を他行に貸し付けて運用しています。フェッド・ファンドを市中銀行同士で貸し借りする時の利率をフェデラル・ファンド・レートといいます。また銀行間で即日利用可能な短期資金を無担保で取引する市場のことをフェッド・ファンド市場(federal funds market)といいます。 FFレートは日本のコール金利、FFマーケットは日本のコール市場に相当します。
 
FOMC(Federal Open Market Committee):連邦公開市場委員会。米国の連邦準備制度の金融政策に基づく公開市場操作(マネーサプライの調節、金利・為替水準の誘導等)の方針を決定します。例えば金利操作が事前予想の範囲を大きく超える場合などは、為替にも大きな影響があります。
 
FRB(Federal Reserve Board /Board of Governors of the Federal Reserve System):米連邦準備制度理事会のことです。連邦準備銀行もFRB(Federal Reserve Bank)ですが、連邦準備制度理事会では、公定歩合・支払準備率・公開市場操作などの金融政策を行います。FRBは日本の日本銀行と同様、アメリカの中央銀行に相当する機関で、現在(2021年9月)の議長はジェローム・パウエル氏です。
 
GDP(Gross Domestic Product):国内総生産。一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額。経済を総合的に把握する統計で、GDPの伸び率が経済成長率に値する。
 
GTC(Good Till Cancel):立するまで無期限で有効である注文のことです。
 
G7(Group of Seven):7カ国財務相・中央銀行総裁会議。7ヶ国(Group of Seven)は、日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダを指します。またロシアを加えて「G8」と呼ぶこともあります。「G7」は、原則として年3回開催されます。会議の結果は外国為替市場や国際金融市場に大きな影響をもたらすことがあります。
 
G20・G7・G8(Group of Twenty・Group of Seven・Group of Eight):G7(先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議。米・英・独・仏・伊・日・加)は元々、先進国間の協議の場として生まれたものですが、最近は先進国とエマージング諸国との対話の場に変わり始めています。まず、1990年代にロシアと先進国との協議が行なわれ、98年にロシアの主要国首脳会議への正式参加(G8)が決まりました。そして、翌99年には先進国とエマージング諸国の財務相・中銀総裁の協議の場としてG20(財務相・中銀総裁会議。米・英・独・仏・伊・日・加・豪州・中国・ロシア・ブラジル・インド・アルゼンチン・インドネシア・韓国・メキシコ・サウジアラビア・南ア・トルコ・欧州連合)が創設されています。今後も先進国と中国などエマージング諸国の協調と対話がますます重要視されています。
 
IFO景況指数(IFO Business climate index):IFO景況感指数はドイツ6大経済研究所の1つである「IFO研究所」がドイツ国内約7,000社を対象に、今後の景況感について調査・集計を行ったものです。2015年時点の景況を100とした指数で、翌月下旬に発表されます。内容は生産・在庫・受注・価格・雇用の項目に分かれ、鉱工業生産との関連が高く、また発表時期も早くなっております。それ故に、ドイツの経済指標、ひいてはユーロ圏の経済指標のなかで最も注目されている指標のひとつです。
 
IMF(International Monetary Fund):International Monetary Fund(国際通貨基金)の略。国際的な金融協力や外国為替相場の安定を図る目的で設立された国際協力機関です。加盟国の出資金を原資として、国際収支が悪化した国に融資を行っています。現在、加盟国は189ヶ国に上ります。本部は米国ワシントンDCにあります。
 
IMM(International Monetary Market):International Monetary Marketの略。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)にある国際通貨市場。
 
IMM通貨ポジション(International Monetary Market):シカコ・マーカンタイル取引所(CME)にある国際通貨市場をIMM(International Monetary Market)といいますが、そこでの取引に参加しているヘッジファンドや金融機関などが、いまどの通貨を買い持ち、売り持ちにしているのかを示します。ここでのポジションの傾き具合をみてトレンドを判断する材料にする人もいます。
 
JGB(Japanese Government Bond):Japanese Government Bondの略で、日本国債のことです。
 
LIBOR(London InterBank Offered Rate):ロンドン市場における銀行間平均貸し手金利で、英国銀行協会(BBA)により1日1回発表されております。
 
LTCM(Long Term Capital Management):Long Term Capital Managementの略で、1998年10月に破綻した米系ヘッジ・ファンドです。このとき、ドル円は2日間で30円ほど下落しましたが、この大暴落の背景のひとつにはLTCMの破綻があるといわれております。
 
MT4「MetaTrader 4」の略で、外国為替市場(FX市場)で広く使用されている取引プラットフォームの名称です。MT4は、トレーダーが為替取引を行うためのソフトウェアであり、テクニカル分析、取引の自動化、チャート分析などのツールを提供します。また、多くのブローカーがMT4をサポートしており、トレーダーにとって非常に一般的なプラットフォームです。
 
NASDAQ(National Association of Securities Dealers Automated Quotations):1971年に全米証券業協会(NASD)の主催でニューヨークに開設された株式市場で、ハイテク関連企業やインターネット関連企業が数多く上場いるのが特長です。NASDAQで取引されている約5,500銘柄のすべてを時価総額加重平均で算出した指数が「ナスダック総合指数」で、1971年2月5日の株価を基準値100として算出されております。
 
OCO注文(One side done then Cancel the Other order):OCOはOne side done then Cancel the Other orderの略で、優先順位のない2つのオーダーを同時に出し、どちらか一方が約定したならば、残りの一つは自動的に取り消しになるという注文方法です。たとえば現在、1ドル=115円でドル買いポジションをもっていて、もう少しドル高になりそうだと期待しているが、逆にいくようなら1度ポジションを決済したいと考えているとします。その場合、117円までいったならば利益確定をし(指値注文)、逆に114円になったならば損切りをする(ストップ注文・逆指値注文)、という2つのオーダーを、OCO注文を使うことによって一度に出すことができます。
 
OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries):石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting Countries)。石油産出国の利益を守ることを目的に1960年9月14日に設立された産油国の組織で、加盟国は2019年1月現在、14ヶ国。本部はオーストリアのウィーンにあります。
 
OPEC総会(Organization of the Petroleum Exporting Countries):OPEC総会は年4回(3、6、9、12月)定期的に開催されますが、その他にも必要に応じて臨時に開催されることもあります。OPEC総会の主な議題は、イラクを除くOPEC加盟国の原油生産量枠をどうするかについてです。つまり、OPEC加盟国が原油生産量を増やすようにするのか、現状維持か、それとも減産するのかについて話し合われます。
 
S&P500(Standard & Poor's 500 Stock Index):アメリカの投資情報会社であるスタンダード・アンド・プアーズ社がNASDAQ、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所に上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出している株価指数です。この指数は時価総額加重平均型株価指数、つまり(対象銘柄の時価総額合計)÷(一時点での時価総額合計) という式で算出されております。S&P500の表記単位はポイントで、値動きの単位は0.01ポイントとなっております。
 
T-BOND(Treasury bond):米国政府が発行する、償還期限が10年を超える利付債のことを指します。
 
TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate):銀行の電信買相場(Telegraphic Transfer Buying Rate)の略称です。「Buying」とありますが、企業や個人の立場から見れば「外貨を売る(買ってもらう)」ということになります。一般的にTTBは、基準レートである「仲値(TTM)」よりも手数料の分だけ安いレートとなります。たとえば仲値が1ドル=100円で、手数料が1ドルあたり1円だとすると、TTBは1ドル=99円となります。
 
TTM(Telegraphic Transfer Middle rate):仲値のことです。銀行が個人などの顧客取引や、10万ドル未満の外国為替取引をする際の基準レートとして用いる外国為替レートを仲値といいます。東京市場の場合、一般的には、午前9時55分ごろのレートを参考に仲値を決めていますが、仲値は銀行によって若干異なります。なお、仲値決済のドルが不足しているときに「仲値が足りない」あるいは「仲値不足」といわれたりします。その場合、足りないドルを市場で購入する必要がありますから、そのドル買いによってドル円相場が上昇することがあります。
 
TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate):銀行の電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate)の略称です。「Selling」とありますが、購入する企業や個人から見れば「外貨を買う」ということになります。一般的にTTSは、基準レートである「仲値(TTM)」よりも手数料の分だけ高いレートとなります。たとえば仲値が1ドル=100円で、手数料が1ドルあたり1円だとすると、TTSは1ドル=101円となります。
 
VPS:仮想専用サーバー(Virtual Private Server)の略で、外国為替取引(FX)においてトレーダーが安定したインターネット接続と24時間稼働する取引プラットフォームを確保するために使用される、クラウドベースの仮想サーバーのことを指します。これにより、トレーダーは自宅のコンピューターを使わずに取引を行い、取引プラットフォームを安定して動作させることができます。
 
Wトップ:通常は価格チャートの形状を指します。具体的には、価格チャートが上昇トレンドの後、一時的に下落した後に再び上昇し、その後再び下落する形状を指します。つまり、価格が2回の上昇と2回の下落を経験するパターンを指すことが多いです。
 
WTI(West Texas Intermediate):WTIとは世界最大規模の先物市場と言われているニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)にて取引されている原油先物です。WTIはウエスト・テキサス・インターミディエート(West Texas Intermediate)の略ですが、Intermediate(日本語訳は媒介物)の名の通り硫黄分が少なく、ガソリンを多く取り出せるほどの高品質となっております。日々の取引量は日量8,000万バレルと言われる世界の原油供給量を超える1億バレル分に達すると言われております。単位である「バレル(barrel)」の語源は「樽」であり、1バレルが約159リットルとなっているのは、かつて取引に用いられていた樽の容積が約159リットルであったことに由来するとされています。

 

XM:クロスマージン(Cross Margin)の略語で、ポジションを保有するために必要な証拠金を、複数のポジションや取引に跨って計算する方法を指します。クロスマージンは、個々の取引ごとに証拠金を計算する独立した方法である「イソレートドマージン(Isolated Margin)」とは対照的です。XMを使うことで、トレーダーはポートフォリオ全体でのリスクを管理しやすくなります。